2016.11.15
なぜ企業でiOSデバイスが選ばれるのか
2008年7月iPhoneが日本に上陸。当初は「単なるデジタルオモチャだ。流行るはずが無い」と言われるなど散々バカにされていました。しかし2010年5月のiPad日本上陸の時期からでしょうか、iOSデバイスの業務活用の気運が急速に高まり、8年以上が経った今もiOSデバイスが選ばれる傾向があります。
(Thanks! the photo on flickr by ClearFrost CC BY-SA 2.0)
AndroidやWindowsも選択肢としてありますが、iOSを駆逐するには至っているとは到底言えません。なぜiOSが選ばれるのでしょうか。
弊社(フィードテイラー)では、2008年にiPhoneアプリ開発を始め、2010年からエンタープライズiOS向けサービスの開発に進めていく中で、iOSデバイスが業務活用されていく現場を目の当たりにしてきました。数々の御支援もさせて頂いてきましたが、iOSが選ばれる理由は、ただ単に格好良いとか、先進的だという感覚的なことではありません。
本質的な理由はズバリ、業務でデバイスを活用/運用し易い仕組みがOSレベルで整備されているからです。業種業態を問わず、文字通りコンピュータを1人1台持って仕事をこなす時代を支えるOSとして、
- 万全のセキュリティ
- 集中管理の仕組み
- 遠隔操作や末端の情報収集の仕組み
- 業務用アプリの開発や配布の仕掛け
- 既存業務用インフラとの連携
- 市販アプリの大量購入
- 端末のキオスク化
…等々、ありとあらゆる業務用件を満たすようiOSは年々進化してきました。とかく、Consumer向け新機能ばかりが話題になるiOSですが、iOSの歴史はエンタープライズへの歩み寄りの歴史でもあるのです。
2008年来、スマートデバイスの業界に身を置く専門家として言えるのは、導入・保守・運用等々を考えるとAndroidもWindowsもiOSの足元にも及ばないということ。Androidは5.0以降、Windows は10 Mobile以降、ようやく整備されはじめてきた感がありますが、専門家視点で言えば「まだまだ…」です。
また、業務利用を意識したiOS界隈には、当然のように早くから業務活用ソリューションが多数生まれてきました。ファイル共有、ペーパレス会議、データベース、電子帳票化、SFA、POSレジ、チャット…。すぐに使える既存サービスが数多くあることも企業がiOSを選ぶ理由の一つです。
今後はどうなるか分かりません。ただひとつ言えるのは、エンタープライズのモバイル活用にはiOSに一日の長があることと相変わらずの進化の速さから、iOSは今後もエンタープライズ分野で一定の存在感を示し続けるだろうということです。
世間にはエンタープライズiOSの情報(特に技術的な情報)が少ないことを鑑み、本サイトでは業務活用に絡むiOSのトピックスについて重点的に発信していきたいと考えています。