2020.9.21

iOSDC 2020 Day1 でエンタープライズiOSについて講演しました(YouTubeで収録動画が公開されました)

(最終更新日 : 2020/10/9)

先日の投稿のとおり、国内最大のiOS開発者向けカンファレンス iOSDC Japan 2020 の Day1 (9/20) で講演させて頂きました。

タイトルは、キーワード多すぎ!なエンタープライズiOSの世界を概観する – 2020年版 です。だいぶマイナーなテーマなので、当初は数名だけでも視聴頂ければと思っていました。


(事前に収録したものがニコ生でストリーミング再生されるというスタイル)

が、蓋を開けてみれば約300人のiOSエンジニアの方にご視聴頂けたようでした。

頂いたTwitterやニコ生のコメントを拝見する限り、エンタープライズiOSの概観を伝えるという当初目的は達成できたかなと思います。準備に時間をかけたかいがありました。

Twitterでこのような感想も頂くことができましたので、今回の講演をベースにして「はじめてのエンタープライズiOSアプリ」といった教材コンテンツが開発できるかも知れないと手応えも感じれました。

 

今回、講演準備にあたり話の構成は随分と悩みました。

iOSエンジニアの方が仕事で法人案件に関わる時に、抑えておくべきポイントを思い出せる取っ掛かりになるような内容にしたかったのですよね。そのためには、具体的かつ実践的で網羅性が高く、技術的にもしっかり深堀りした話でなければなりません。40分の枠にどうおさめるか。

そこで今回の講演では、仮想のエンタープライズ案件を作って、仮想顧客の要件をどうクリアしていくか順々に説明するスタイルとしました。


(要件てんこ盛りだが、実際にありそうな法人案件を想定した)

言及したキーワードは以下の9つ。結構詰め込みました。

  • 監視モード
  • Apple Configurator2
  • 構成プロファイル
  • MDM
  • ABM
  • ADEP
  • カスタムApp
  • Apple VAR
  • DEP

詳細を端折った部分も多かったのですが、アプリ配布・端末配備の全体像を理解するのに必要最低限なワードを一通り解説できたかと思います。


(AppStore→ABM→MDM→DEP端末という理想の配布・配備フロー)

ただ、実はまだまだ伝え足りないというのが正直なところ。

Single App Mode や Managed App Configuration、Managed AppleID、iOSアップデート抑制やWiFi接続制限など、深堀りすると興味深いエンタープライズ向け機能が本当に沢山あります。これらは今後、本サイトでの投稿や、今回同様の登壇の機会などに発信していきたいと思います。

iOSDC2020の運営スタッフの皆様、スピーカーの皆様、大変お疲れさまでした。素晴らしいイベントをありがとうございました。

 

当日配信された動画が公開されました

iOSDC2020運営事務局より、当日の配信動画がYoutube公開されました。

誰でも見ることができる状態になっていますので宜しければご覧下さい。エンタープライズiOSの全容を知るための社内教育用コンテンツとしてもご利用頂けると思います。

なお、他のセッションも公開されており、全セッション一覧のプレイリストもあります。他にも興味深いセッションがありますのでご覧下さい。

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